Sさんは別の就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)からのステップアップとして、サンクスラボの就労継続支援A型事業所(以下、A型事業所)の広島オフィスに通所を始めました。
ここでは、仕事のスキルを活かしながら自分の体調や特性に向き合い、少しずつ次のステップへ進むための支援を受けています。
Sさんの取り組みや変化の様子から、同じように就労形態や生活リズムの整え方に悩む方々に参考になることがあるかと思います。

次のステップとしてA型事業所へ

B型事業所での経験を経て、Sさんは一般就労に挑戦したい気持ちが芽生えました。
しかし体力や気力の面に不安があり、まずはA型事業所でのステップアップを選びました。

当初は生活リズムの調整や精神面・健康面を保ちながら人と接する練習、ビジネスマナー習得が希望でした。
スタッフは、業務理解が早くはっきり意見を伝えられるSさんの姿を印象的に感じつつも、SさんはB型事業所でのデザイン経験を活かせるか不安を抱えていました。
それでも迷いや不安を抱えながらも、Sさんは新しい挑戦の一歩を踏み出しました。

得意を伸ばしながら、自分のペースで

Sさんの得意を活かし、デザインやデモ送信用のプロフィール作成、マニュアル作成を業務に取り入れました。 
資料作りや発表では、スタッフが質問や声かけでサポートし、Sさんが自分で試行・発信できるよう工夫しました。 

生活面では匂いへの敏感さに配慮として席替えや面談を行い、精神面・体調面も確認しました。 
Sさんの負担を抑えつつ得意な作業を提供することで安心して取り組める環境を作り、Sさんは少しずつ自信を積み重ねていきました。 

自分に合った仕事を見つけた瞬間

入所当初はリスト作成など苦手な単純作業が多く、負担を感じていました。
しかし、デザインや動画制作、イベントでの発表の機会が増えたことで、自分に合った作業を理解するきっかけになりました。

確実なスキルアップを経て自分の得意を増やしたことで、作業への意欲が高まったSさんは、文章の校正やマニュアル作成などで能力を発揮できるようになりました。

みんなの前で発表しても、以前ほど緊張や負担を感じず、自分の考えを伝えられる喜びを実感しました。

辛さの中にも支えを感じながら

入所当初、Sさんは近くの香水やたばこの臭いで体調を崩すことがあり、通所後に家でぐったりする日もありました。
席替えなどの対策を行いながら、1ヵ月後にはマスクや作業内容の工夫で少しずつ対応しました。
単純作業を減らすことで眼精疲労や過集中の負担も軽減され、事業所内のイベント準備や発表を楽しめるようになりました。

2ヵ月後には求人紹介もあり、応募の準備を進めました。
3〜4ヵ月後には体調の波や臭いへの敏感さは残るものの、作業の負担はほとんどなくなり、学習の時間も楽しめるようになりました。

今では、スタッフの配慮や次のステップへのサポートが支えとなり、Sさんは自分のペースや特性を理解しながら一歩ずつ前に進んでいます。

Sさんの体験は、苦手や不安がある中でも自分に合った働き方や支援を受けることで、変化が生まれることを示しています。

広島オフィスでは、一人ひとりの特性や希望に合わせたサポートが受けられます。